SMARTゴール:目標設定方法と事例
SMARTゴールは、目標を計画し達成するためのツールとして確立されています。この頭字語の意味にはさまざまな解釈がありますが、最も一般的なものは、目標は、Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Relevant(関連性)、Time-bound(期限付き)にすべきであるというものです。
SMARTゴールを使えば、明確で達成可能、かつ意味のある目標を作成し、その達成に必要なモチベーション、行動計画、サポートを身につけることができます。
突然ですが、あなたの目標・ゴールはなんですか?
2022年も下半期に入りましたが、年始に新年の抱負として何か目標を立てた方も多いのではないでしょうか。
実は、株式会社bondaviの調査によると、年末時点で新年の目標やゴールを達成できた人は20%以下で、42%の人は年初に立てた目標を覚えてすらいない、と回答したそうです。
あなたはどうでしたか?
また、「年始に目標設定をしていない」、という方や「目標がない」もしくは「目標設定の方法がわからない」という方も、是非この記事で紹介するSMARTゴール目標設定方法を参考にしてみてください。
目標を達成できない原因
目標を達成するために重要な点は、その目標がそもそも達成可能なものであることです。
例えば、その目標が
他人や社会の意見を基本としたものである
具体的ではない
達成するための明確なプランがない
といったことが、達成できない原因として考えられます。
SMARTゴール:目標設定方法と事例
SMARTゴール(マネジメント)は、1981年にジョージ・T・ドランがManagement Reviewで発表しました。
Specific - 具体的である
Measurable - 計量できる
Achievable - 達成可能である
Relevant - 関連性がある
Time-bound - 期限がある
これらの5つの頭文字をとったものが、SMARTゴールです。
これを意識して目標設定をすると、その目標が一定の時間内に達成可能であることを確認することができます。
このアプローチにより、一般論や当てずっぽうではなく、明確なタイムライン上で進捗を追跡し、遅れなどを随時確認することが容易になります。
SPECIFIC|具体的
良い目標であるためには、それは具体的である必要があります。目標に具体性を持たせるためには、以下のような5W1Hを含んだ項目に注目してみてください。
WHAT 何が達成されるべきなのか
WHY なぜその目標を達成したいのか
WHO 誰に責任があるのか、誰が関わっているのか
WHERE どこで起こることであるのか
WHEN いつまでに達成したいのか
HOW 達成にはどのようなステップが必要か
Specific 例:
あなたは現在マーケティング担当で、マーケティング責任者になりたいとします。具体的な目標としては、"組織内でマーケティング責任者になるために必要なスキルと経験を身につけ、自分のキャリアを築き、チームを成功に導きたい "と考えることができます。
MEASURABLE|計測可能
設定した目標が計測可能なものであることは、経過を観察するためにも、目的を見失わないためにも重要です。計測可能である目標を立てるためには、以下の項目に注目してみてください。
目標とする具体的な数字
目標達成の計測方法はなにか
Measurable 例:
マーケティング責任者になるためにスキルアップをするという目標に向け、必要なトレーニングおよびクラスを受講し、マーケティング関連の業務経験を必要年数分培う、といった数値として(受講するトレーニング数、経験年数)可視化することができます。
ACHIEVABLE|達成可能
目標を達成するためには、その目標が達成可能であることが大前提です。目標が高いことは良いことですが、現実的なものでなければいけません。達成可能である目標を立てるためには、以下の項目に注目してみてください。
どうしたら達成できるか
その目標は現実的なものか
経済的・予算的に現実的であるか
Achievable 例:
マーケティング責任者になるために必要なスキルを身につけることが現実的かどうか、あなたの現在の経験や資格に基づいて自問自答する必要があるかもしれません。例えば、必要なトレーニングを効率的にこなす時間はありますか?必要なリソースは手に入りますか?それを実行する余裕がありますか?
RELEVANT|関連性
関連性を確認することは、目標が本当にあなたの達成したいものであるかを見極めるために重要であり、他の目標との繋がりを理解することにも役立ちます。関連性のある目標を立てるためには、以下の項目に注目してみてください。
本当に価値のある目標であるか
今掲げられるべき目標であるか
自分個人もしくはチームが必要としていることに関連しているか
自分はその目標達成を目指すのに相応しい人物か
現在の社会や経済の環境に適応できる目標か
Relevant 例:
マーケティング責任者になるためのスキルを身につけたい場合、必要なトレーニングを受けたり、追加の資格取得を目指したりするのに、今は適切な時期でしょうか?マーケティング責任者は本当に自分が適任でしょうか?自分の配偶者の目標は、考慮しましたか?例えば、子供がまだ幼く子育てが忙しい場合、休日を費やしてスキルアップのためのトレーニングを受けることは、最適でしょうか。
TIME-BOUND|期限付き
全ての目標には、期限が必要です。細かな期限を設定することで、長期的な目標でも最後までやり遂げ、達成することができます。期限付きの目標を立てる際は、以下の項目に注目してみてください。
期日はいつか
長期的な目標達成のための短期、中期的ゴールは何か
Time-bound 例:
マーケティング責任者になるためのスキルを身につけるには、先に述べたように、さらなるトレーニングや経験が必要かもしれません。これらのスキルを身につけるのに、どれくらいの時間がかかるでしょうか?また、特定の試験や資格を取得するために、さらなるトレーニングが必要でしょうか?最終的な目標を達成するために必要な小さな目標を達成するために、現実的な期間を設定することが重要です。
まとめ
SMARTゴールは、目標を計画し達成するためのツールとして確立されています。この頭字語の意味にはさまざまな解釈がありますが、最も一般的なものは、目標は、Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Relevant(関連性)、Time-bound(期限付き)にすべきであるというものです。
SMARTゴールを使えば、明確で達成可能、かつ意味のある目標を作成し、その達成に必要なモチベーション、行動計画、サポートを身につけることができます。
目標がないという方、去年の目標を達成できなかった方や、新年に今年の目標を設定していないという方は、是非SMARTゴールを活用して、目標設定をしてみてください。
他にも、上司との上手な付き合い方のコツ、自分に合った職場環境の見極め方のようなお仕事術や面接攻略の記事もあるのでぜひ、ご拝読くださいませ!
すでに目標を設定してあるという方も、是非一度SMARTゴールの5つのポイントを確認して、達成可能かつ自分を成長へと導いてくれる目標設定をしましょう!
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