効果的なマネジメント方法:部下のためにできること
チームマネジメントは、マネジメント職にある上司として最も大切な仕事の一つです。
JobQの調査によると、退職・転職理由で最も多かったのは、「上司、経営者の仕事の仕方が気に入らなかった」で41%でした。
仕事に関して言えば、上司から評価されていると感じている人は、そうでない人に比べて、心身の健康状態が良く、仕事への取り組みや満足度、モチベーションが高いということが、研究によって示されています。
新任・ベテランを問わず、マネージャーとして、このニーズを認識し、尊重するために、どのようなマネジメントができるでしょうか。
部下のことをよく知る。
マネジメントのポジションにいるあなたは、自分のチームメンバーのことをどのくらい知っていますか?真の意味で、部下たちのことを理解できているでしょうか。
部下に対して、最も効果的な方法でマネジメントをするためには、チームメンバー一人ひとりとの関係をもう少し深く掘り下げてみてください。
自分の部下について、自分はどの程度知っているのか?
キャリア上の目標は何か?
どのような時にモチベーションを感じているのか?
仕事のどのような側面が楽しいと感じているのか?
職場で、あるいは家庭で、どのような問題に直面しているのか?
あなたが部下のことを、もっとよく理解しようとしている姿勢を見せ、実際に行動に移すことで、部下のことを大切にしていることを示すことができるのです。
部下の成長に関する会話をする。
マネジメント職の立場にある人は、スキルアップや成長に関する会話を部下と積極的に行うべきです。
会社の方針でそのようなトピックについて部下と話さなければいけないから、という理由だけでなく、マネージャーとして、部下やチームメンバーの成長に関して興味を持ち、積極的にサポートをしてみてはいかがでしょうか。
部下のキャリア上の目標や、どのような分野で成長したいのか、具体的にわからないという場合は、以下のような質問をするところから始めてみてください:
個人的な目標は何ですか?
今、最も楽しみにしていることは何ですか?
あなたのモチベーションは何ですか?
何を学びたいですか?
あなたの現在のキャリアのために、私は何ができますか?
あなたのキャリアゴールは何ですか?
その目標に近づくために、私にできることはありますか?
部下と積極的に関わり、問題解決に参加することで、あなたは部下の成長をサポートすることができます。
成長に関する会話を継続的に行うことで、あなたが心から部下の成長やキャリアアップ、スキルアップに貢献したい、と思っていることを伝えることができます。
伝えるだけでなく、見せることも大切。
部下を大切に思っていることを示すには、言葉に裏打ちされた行動と、部下を擁護する姿勢が重要です。言葉でどれだけ部下に対する感謝や評価を口にしていても、マネジメントの立場にいるあなたの行動がともなっていなければ、あなたの部下は不信感を感じてしまうかもしれません。
他の社員の前で評価や感謝の言葉を述べる
部下が昇給、昇格できるように積極的にサポートする
日常的に部下を褒める
など、部下のためにマネージャーとして、上司としてできることはたくさんあります。あなたが部下のために実行した行動が部下の目に触れない場合は、フォローアップを忘れないようにしましょう。あなたが何をしたか、結果はどうだったか、次のステップはどうするかを知らせましょう。
積極的に評価する。
Gallupとworkhumanによる最近の調査によると、40%の人が上司から表彰されたのは年に数回以下であると回答しています。上司からどの程度の頻度で評価を受けたいかという質問に対しては、21%の人が週に数回以上と答え、59%の人が月に数回以上と答えています。
同調査によると、より頻繁に評価を受けることの影響は大きいことがわかりました。上司から年に数回しか評価を受けない場合、離職率が5倍、1年後にその組織にいるつもりはないと答える人が74%、苦労している人が27%多くなることがわかりました。さらに、個人的な表彰は個人的で意味のあるものとされることが多いのに対して、公的な表彰は従業員の価値を示し、表彰の量も大きくなることが研究で明らかになりました。また、表彰を目撃した人は、自分も表彰されることが多く、その結果、組織全体に波及効果が及ぶことが分かっています。
この調査結果からも、あなたが部下のことを評価することがどれだけの意味をもつかが明らかであると思います。
小さなことでもよいのです。意図して努力すれば、部下を評価し、彼らのやる気を起こさせる方法を思いつくのは、意外と簡単なことかもしれません。
部下が大切にされていると感じることが、彼らとあなたの目標達成につながります。マネージャーとして、これは最優先事項であるべきことなのです。
これを機に、自分がマネジメントしているチーム及び部下との関係について、ぜひ考えてみてください!