Unity開発チームリーダー職完全ガイド|仕事内容・スキル・キャリアアップ戦略

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今回のブログに合わせて、モバイルゲーム会社担当コンサルタントとして活躍するReyna Mali Marquez氏にインタビューを行い、企業の求めるUnity開発チームリーダー像を伺ってきました。

Reyna氏が、転職時に知っておきたいとっておき情報を共有してくれましたよ。

では、目玉情報が盛りだくさんなので、早速始めていきましょう!

まずは、Unity開発チームリーダー職がどんなポジションかをご紹介いたします。

 

Unity開発チームリーダー職とは?

Unity開発チームリーダー職は、Unity Technologies社のゲーム開発ツールを使用したスマホゲーム開発プロジェクトの主要ポジションです。Unity開発チームを牽引して、コンセプト設計段階からゲームのリリースまで導きます。主な業務としては、Unityベースのゲーム開発全般の戦略・目標策定があげられます。

 

業務責任|Unity開発チームリーダー職

スマホゲーム設計における戦略ブレインとしての役割が求められます。専門技術を駆使して、Unityベースの3Dゲーム設計フレームワーク作り上げるほか、グローバルリリース対応の機会もあるでしょう。

チームリーダーシップ

単なるチーム指揮にはとどまりません。開発者をまとめあげ、コンセプト設計からリリースに至るまでスムーズな開発をサポートすることになります。

戦略策定

ゲームの開発サイクルを左右する大きな決定を下します。開発マイルストーンの策定からリソース配分までプロジェクト目標に沿ったスムーズな業務進行をサポートしていきます。

ハンズオン開発

必須のリーダーシップに加えて、開発も担当に含まれます。Unity開発チームリーダー職では、コードのライティング・レビューやデバック、パフォーマンスの最適化を実施し、ユーザーエクスペリエンスのさらなる向上を率先して実現していくことが求められます。

クロスファンクショナルチーム連携

業務に関わる技術職と非技術職の連携役の役目も任されることでしょう。日々の業務の中で、ゲームデザイナー、ゲームアーティスト、その他の業務関係者とスムーズな連携をとり、企画段階からゲームを作りあげていきます。

ここからは、実際の1日の業務がどのようなものかをみてみましょう。

 

日々の業務内容|Unity開発チームリーダー職

・技術的方向性の策定:チームの舵取り役として、アーキテクチャ設計の重要な方針決定や、ベストプラクティスに併せたチーム運営をしていきます。

・コードレビューと最適化:ハンズオンでのコードのライティング・レビューに追われる日々になるでしょう。プロジェクトがベンチマークスコアを達成できるようにチームをサポートしていきます。

・プロジェクト管理:管理責任者としてプロジェクトマイルストーンを策定し、期日や目標に応じたプロジェクト進行を行います。

・チーム間協業:設計リーダーや他部署と密に連携し、担当ゲームの改善を継続的にサポートしていくことに。

・ミーティングやコーディネーションミーティング:本社とのミーティングやコーディネーションミーティングを数多くこなすことになります。

・チームビルディング:チームの指揮だけでなく、各メンバーの指導支援も担当業務になります。

・動的開発:ゲームの開発プロセスにも手を動かして参加することになります。

では、Unit開発チームリーダー職には、どのようなスキルが求められるでしょうか?

 

募集要項|Unity開発チームリーダー職

どんな資格スキルが必要になると思いますか?以下でご紹介いたします。

・コンピューターサイエンス分野あるいは関連分野での学位(または修士号・博士号)

・ソフトウェアエンジニア経験(8〜10年程度)

・リリース中のモバイルゲームの開発担当経験があることが望ましい。

・Unityベースの3Dゲーム開発経験(5年以上)

・コミュニケーションスキル:技術職と非技術職間のスムーズな連携のサポート

・日英両言語での業務対応能力とコミュニケーション能力

歓迎条件:

・強い自主性と業務倫理感

・ゲーム開発経験(プロトタイプ〜リリースまで)

・様々な技術の効率的な業務応用スキル


では、どのスキルの重要度が高いのでしょうか?

Reyna氏が重要スキル5選を教えてくれましたよ!

 

他の候補者から一歩リードするための5つのスキル

Unity開発チームリーダー職

1. モバイルゲームの専門性

注目の理由:

Unity開発チームリーダー職は、ゲーム開発にどっぷり浸っていくポジションです。ゲーム開発の課題や発展の可能性をしっかりと把握できていることが重要です。モバイルプラットフォームやアプリ内購入、ユーザーインターフェース設計の専門的な知識があると他の候補者の一歩先を行くことができます。

スキルを養うには?:

主要なゲームアプリ関連のニュースメディアやフォーラム、コミュニティを定期的に確認し、業界の最新動向にアンテナを張っておくようにするのがオススメです。また、モバイルゲームの開発コースやワークショップに参加したり、まだ試したことのない開発コンセプトを率先して実用していくのも効果的です。

2. 二言語コミュニケーション能力

注目の理由:

日英両言語で円滑なコミュニケーションが取れると非常に重宝されます。多様なバックグラウンドを持つチームやベンダー、その他の関係者とシームレスな連携が図れる人材が必要とされています。

スキルを養うには?:

言語学習コースに参加してみましょう。ビジネス向けと日常会話向けの両方を受講して、スキルやセンスを磨いていくのがオススメです。定期的にネイティブスピーカーと会話したり、積極的に日本語と英語の両方が使われる環境に飛び込んでください。

3. アーキテクチャ設計スキル

注目の理由:

モバイルゲーム開発プロジェクトのバックボーン設計を行い、コンポーネント同士が連動できるか確認していくことが求められます。アーキテクチャ設計スキル次第で、長期的なプロジェクトの成功が左右されることになります。

スキルを養うには?:

ゲーム開発を中心に、ソフトウェア設計のアーキテクチャパターンやベストプラクティスの専門性を深めてみましょう。また経験歴の長いアーキテクトと密に連携をとりながら、難易度の高いプロジェクトに取り組んでみてください。さらに可能であれば、小規模プロジェクトのアーキテクチャ設計を担当させてもらいましょう。実務経験を積むことができますよ。

2. リーダーシップスキルとソフトスキル

注目の理由:

「チームリーダー」とある通り、実際にチームを率いていく責任が伴います。開発プロセスから課題解決やプロジェクト目標に沿ったチーム全体の管理に至るまで、チームを導いて行く統率力が求められます。

スキルを養うには?:

プロジェクト管理やリーダーシップ育成に関係するコースを受講してみるのがオススメです。また、現在の職場でチームマネージメントに携わる機会があるか周囲と確認してみてください。問題解決のソリューションやアクティブリスニングのスキルを養うことで、より良いリーダーとしての立ち回りが学べますよ。


5. E2E開発プロセスのノウハウ

注目の理由:

コンセプト設計からサービスリリースにかけてのプロジェクト管理を担当します。リリース以降のサービス管理を継続して担当することも多くなるでしょう。開発ライフサイクルの各段階が把握できていると、チームのスムーズな運営や状況に応じた決断も下しやすくなります。

スキルを養うには?:

様々なゲーム開発プロジェクトに参加すると、各開発段階についての理解を深めることができます。設計、テスト、デプロイといった工程に関するクロスファンクショナルミーティングに出席することで、プロジェクト開発の全体像を捉えられるようになりますよ。

さらに一歩先を行くためのスキル:PythonやJavaの専門性

注目の理由:

Unityベースの開発第一言語は、C#であることが多いです。ですが、PythonやJavaの深い知識があれば、さらなる可能性を広げることができます。PythonやJavaが扱えると、スクリプト設計、タスクの自動化処理、サーバーサイドロジック実装にも便利です。またツールキットも拡充できるため、課題解決やイノベーションの幅も広がりますよ。

スキルを養うには?:

PythonやJavaに初めて取り組む場合は、オンラインコースや認定機関のビギナー向け講座がオススメです。また、既にあるPythonやJavaの専門知識を深めたい場合は、オープンソースプロジェクトにコントリビュートしたり、担当ゲームの開発ワークフローに実装するのがオススメです。経験や専門性の蓄積に応じて、Unit開発チームリーダーとしての可能性をさらに広げることができます。

モバイルゲームに特化したキャリア形成には、どんな選択肢があるでしょうか?

ここから、ご紹介いたします。

 

キャリア形成|Unity開発チームリーダー職

ゲームは常にグローバル展開を視野に入れています。ユーザー規模の拡大に伴って、給与レベルやキャリア成長の可能性も広がっていきます。海外出張の機会もあるかもしれません。なんといっても、自分でチームを育てていける点がリーダー職のいいところです。企業の成長戦略と共に自身のキャリア成長も実感できますよ。

将来的なポジションには、以下があげられます。

・テクニカルディレクター

・CTO

・ゲーム業界でスタートアップ事業の立ち上げ

別名称と関連ポジション

テクノロジー業界やゲーム業界は、流動性の高い分野です。同じ役職名でも企業ごとに業務が違う場合もあれば、異なる役職名の業務が同じ場合もあります。名称の違いを知っておけば、求人探しや業界研究がスムーズですよ。

ここからは、Unity開発チームリーダー職の一般的な別名称や関連ポジションをご紹介します。

Unity開発マネージャー

マネジメント職の比重が大きく、Unity開発者チームの監督業務がメインとなるポジションです。コーディング作業とチーム牽引の両立が求められます。

Unityプロジェクトリーダー
こちらのポジションでは、プロジェクト管理に重点が置かれています。コーディングやアーキテクチャ設計に加え、プロジェクト管理(計画・遂行・完了)も担当します。

シニアUnity開発者
完全に一致とまではいきませんが、シニアUnity開発者職はUnity開発チームリーダー職と業務内容が類似しています。特に中小企業では、業務内容が重複する場合が多いです。コーディングから意思決定までの役回りを複数兼任することになるでしょう。

ゲーム開発リーダー
開発に使用するプラットフォームやフレームワークの制限がないポジションです。Unityに特化したゲーム開発は行いません。業務対応範囲はより広範になりますが、技術的業務やマネージャー業務でUnity開発チームリーダー職との重複が多くなるポジションです。

Unity部署テクニカルディレクター
技術スタックを複数有する大企業では、Unity部署のテクニカルディレクターがUnity開発チームリーダーと同様の業務担当になる場合があります。ただし、Unity開発チームリーダーよりも役職が高くなるほか、他部署との調整協議を担当する点で異なります。

Unityソフトウェアアーキテクト
ゲーム開発におけるアーキテクチャ関連事項がメイン業務ですが、チーム管理や戦略設計を担当することも少なくありません。

ここからは、Reyna氏に寄せられるUnity開発チームリーダー職に関するよくあるご質問(FAQ)を見ていきましょう。

ここからは、応募時に覚えておいていただきたいポイント10選をご紹介いたします。

 

内定獲得のための秘訣
Unity開発チームリーダー職

転職活動のポイント10選

1. モバイルゲーム関連経歴

履歴書では、モバイルゲームに関する経験を余すことなく記載してください。これから踏み込む業界の業界事情やトレンドといった「土地勘」があることをアピールしましょう。企業側も経験者に注目しています。これまでに携わったプロジェクトの詳細や、プロジェクトで任された役割も是非明記してください。

2. Unityの専門知識

「業務でUnityを使用していました。」と伝えるだけでは、もったいないです。「どのように活用してきたか」を具体的な事例を交える準備をして面接に臨みましょう。「どのような」ゲーム開発で「どのような」課題に「どのような」問題解決アプローチを選んできたかまでを伝え切ってください。企業側もあなたがいかにUnityに卓越した人材かを知りたがっていますよ。

3. 扱える技術とツール
ゲーム開発の必須ソフトウェアやプログラミング言語の熟練度が一目でわかる書類作りが重要です。C#、Blender、Unreal Engine、Pythonのいずれであっても、具体的な習熟度が伝えられると他の候補者からリードできます。加えて、各ツールの使用経験年数が上がるほどに、企業側への説得力も増すことを意識してください。

4. 日英両言語での業務コミュニケーションスキル
日英両言語で報連相やスムーズなコミュニケーションは取れますか?これも立派なセールスポイントです。グローバル市場と連携の多いゲーム業界では、複数言語の対応能力は単なる特技ではありません。ビジネスパーソンとしての大きな武器になります。

5. アーキテクチャ設計経験
ゲーム開発において、アーキテクチャの設計経験があれば漏らさず詳細に伝えましょう。モバイルプラットフォーム向けゲームのアーキテクチャであれば、忘れずに共有してください。これまでのプロジェクトでアーキテクチャ設計に貢献してきた実績を示せれば、とてもスムーズに選考を進めることができるでしょう。

6. リーダーシップスキルの判断材料

チームリーダー職への応募です。人材マネジメントスキルを強調しておきましょう。これまでのチームリーダー経験や、設定されたマイルストーン達成のために工夫したポイントに加え、今後構築するチームをどのように率いていきたいかを具体例を交えて説明するように心がけてください。

7. 現実的な数値指標

経営陣は数値に大きな関心を寄せています。ユーザーエンゲージメント指標、ダウンロード回数の分析数値、または担当プロジェクトで得られた収益成長もしっかり言及するようにしてください。具体的な数値データが示せると、成長戦略へ貢献できる人材だと鮮明に印象付けることができます。

8. ポートフォリオとデモ版

開発に携わったゲームのApp Store・Google Play掲載リンクとポートフォリオを送付しましょう。可能であれば、現職や前職の同僚・上司からの推薦状も添付してください。

9. オンサイト勤務の可否


オンサイト勤務の可否を明記してください。あくまで参考ですが、都内のゲーム会社の多くでは、セキュリティ観点によりオンサイト勤務が求められる傾向があります。

10. 応募先に合わせた応募書類

最後になりましたが、重要な点です。汎用的な記載は避けましょう。応募先企業のUnity開発チームリーダー像に合わせた履歴書とカバーレターを作成するようにしてください。求人情報に記載されたプログラミング言語や募集要項にマッチした書類を書けるかがポイントです。

応募先を決めるには、希望ポジションの別名や関連ポジションを知っていると便利です。

以下でご紹介いたします。

 

Unity開発チームリーダー職に関するよくあるご質問

FAQ

シニアUnity開発者とはどのような違いがありますか?

Unity開発チームリーダー職はコーディングだけでなく、プロジェクト計画やチームマネジメントも牽引していくポジションです。一方、シニアUnity開発者はコーディングや問題解決を専門業務とするケースが多く、チームやプロジェクトの監督牽引は業務に含まれないことがあります。

Unityプロジェクトリーダーと同じポジションでしょうか?

リーダーシップが要求される点は同じですが、Unityプロジェクトリーダーはプロジェクト管理業務のウェイトが大きく、マイルストーンの設定や納期管理などが主な業務になります。対してUnity開発チームリーダーはよりハイブリッド型ポジションであり、コーディングやアーキテクチャ設計などの技術職業務とチームマネジメントの両立が要求されます。

ゲーム開発リーダーとはどんな違いがありますか?

大きな違いとしては、技術スタックがあげられます。ゲーム開発リーダーは技術的な制限がなく、さまざまなプラットフォームやフレームワークを用いたプロジェクトを担当することになります。一方でUnity開発チームリーダーの業務は、Unityベースの3Dプロジェクトに特化しています。


Unity部署テクニカルディレクターとはどのような点で異なりますか?

「テクニカルディレクター」は、肩書き通りの高い役職になることが多く、複数のプロジェクトや部署全体の統括を担当することになります。対照的にUnity開発チームリーダーはより実務的であり、単体プロジェクトの専任になることが一般的です。

Unityソフトウェアアーキテクトとは何が異なりますか?

高度なアーキテクチャ設計能力を要する点は同じですが、Unityソフトウェアアーキテクトは技術面におけるプロジェクト設計を主に担当します。対してUnity開発チームリーダーには、アーキテクチャ設計だけでなくマネジメント業務全般の対応も求められます。チームを監督して目標を設定し、プロジェクトを成功に導いていくことが求められます。

Unity開発チームリーダーから、さらに上のポジションに進むことはできますか?

もちろん可能です。Unity開発チームリーダーとして培ったリーダーシップスキルや技術スキルがあれば、テクニカルディレクター、CTO(最高技術責任者)といった役職につながるだけでなく、ゲーム業界でスタートアップ事業の立ち上げなどもネクストキャリアとして視野に入ってきますよ。

Unity開発チームリーダー職に応募したい方下記のボタンからぜひお問い合わせください!

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