外資系転職で必須!CVの正しい書き方【HOW編】
外資系企業で働いてみたい方はいらっしゃいますか?きっとこのブログをご覧の皆さんは、興味・関心のある方ですよね。キャリアでさらなる高みを目指せる迅速な業務展開やワールドワイドな業務コラボレーションが皆さんを待っていますよ。
外資系企業への転職ではCVが必要になりますが、履歴書や職務経歴書とは記載内容や構成が異なるため戸惑われる方も少ないのではないでしょうか?
今回のブログでは、“HOW編”と題した外資系転職での準備書類「CV」の書き方についてご紹介いたします。CVが必要になるシーンや理由は、前回のブログ(“WHY編”)にまとめがございます。
既にCVの作成経験のある方は、ブラッシュアップ方法も併せて是非ご一読くださいね。
では、早速みていきましょう!
CVの目的とは?
前回のブログでもご紹介した通り、外資系企業で使われるCVは日系企業向けの履歴書・職務経歴書を一本化した選考書類です。CVの大きな特徴としては、求人ポジションに向けて記載する経歴や資格を最適化する点があります。いわば、応募先を意識したハイライトまとめだとお考えください。すべてを書く必要はありませんが、どの経験やスキルに焦点を当てるかの見極めが重要です。
以下は、前回のブログから抜粋したCVと履歴書・職務経歴書の比較グラフです。
ここからは、CVに記載する具体的な項目です。履歴書・職務経歴書とは記載ルールの異なる箇所が複数ありますよ。では、早速みていきましょう!
CVのテンプレート
弊社で作成したCVテンプレートがございます。Google Docs形式ですので、どなたでもご利用いただけます。ご自身のドライブにコピーを作成・保存の上、是非ご活用ください。
CVの記載項目
主な記載項目は、以下の7項目です。
Identification(身元情報):氏名、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日を記載します。外資系企業では、メールでの選考連絡も多く行われます。日中もご自身で確認しやすいメールアドレスを忘れずに記載してください。
Header(ヘッダー):職歴要約の上部につけるタイトル見出しです。採用担当の視線を惹きつけるアピール力とご自身の経歴を表す表現力が重要です。求人ポジションに関連するキーワードをブレンドするのがポイントです。
Career Focus or Obstacles (キャリア軸や目標):転職後のポジションで実現していきたいキャリア成長や伸ばしていきたい専門スキルをまとめる項目です。「ご自身のキャリアで達成したい抱負」とイメージしていただくとスムーズかもしれません。
Skills(資格スキル):業務ツールや熟練度、取得資格、参加した研修・学習講座をまとめましょう。応募ポジションと関連のあるものを抜き出すのがポイントです。
Work Experience (職務経歴の要約):役職名、入社日、企業名、勤務地、業績、プロジェクト詳細を記載する項目です。専門職への応募であれば、プロジェクトの担当内容、使用ツール、マネージメントとして担当したチーム人員なども是非併記してください。企業側も具体的なエピソードが見える候補者に強い関心を寄せる傾向があります。また、複数の職歴や業務対応歴がある場合は、応募先のポジションに関連のあるプロジェクトに絞るのがオススメです。
※履歴書・職務経歴書とは記載順序が真逆になる点に留意してください。直近の経歴からスタートし、古い経歴が一番下に来るように書きましょう。
Educational Background (学歴):取得した学位、大学または大学院の名称、卒業年度を記載します。
※履歴書とは異なり、高等学校以下の記載は省略するのが通例です。学士号以上(学士号・修士号・博士号)を記載してください。
Soft Skills (ソフトスキル):コミュニケーションや言語能力に関する資格や検定スコアなどを記載する項目です。
このように、外資系企業の就活では、応募するポジションとこれまでの職歴またはスキルの関連性が重要です。特に「ミドルクラス以上(経験者向け)」に応募する場合は、業界や業務内容のオーバーラップがあるかがチェックされます。まさしく「業務を知っている」必要があるのです。
とはいえ、外資系転職で新たな業種に挑戦することはできないのでしょうか?
そんなことはありませんよ。ここからは、業種変更(ジョブチェンジ)したい方向けに準備の方法をご案内いたします。
外資転職でジョブチェンジをしたい場合は?
応募書類を準備する段階から、外資系企業の実績重視の雰囲気が垣間見えてきたと思います。外資系企業は、実力と実績を優遇する風土柄、敷居が高いと感じる方もおられるかもしれません。
未経験の業界・業種でいきなり管理職からのスタートを目指すのは難しいですが、エントリーラインと呼ばれるランクへの転職ならハードルもぐっと下がります。
また、もし企業に示せる実績にハードルを感じるのであれば、欧米の新社会人になる人々はどうやって就活を切り抜けていくのでしょうか?
実績がなければ、自己投資で採用担当者の目にとまる「とっかかり」を作っていくことが重要です。
皆さんは、ポートフォリオという言葉をご存じですか?希望業種の業務内容に関わる活動内容まとめのことです。アメリカなどでは、デザイナー・開発者などの専門職としての就職を夢見る学生が、相場より価格を抑えて業務を受注・対応してポートフォリオにまとめ、就活時の実績アピール材料として活用します。
こうした自己投資が、未経験業種への就活時にも実績アピール材料として有効な場合があります。自己投資の方法には、主に5つの方法があります。
資格取得:応募業種のスタートラインで必要となる資格を取得しましょう。
講座受講:オンライン講座の参加がオススメです。移動時間の削減やライフスケジュールに合わせた隙間時間での受講も可能です。
ポートフォリオの作成:まとまった時間の取れる方は、ブートキャンプなどの集中講義への参加がオススメです。業種・業界知識が学べるだけでなく、デザイン設計やコーディングに関する成果物が作成できる講座もあります。
副業(現在の職場規定で可能な場合):現職での制約規定がない場合は、フリーランスとして業務受注をする方法もあります。最低限の希望業種の業務ツールや知識を抑える必要がありますが、実体験を肌で感じながら、業務スキルや習熟度を磨くことができますよ。
専門イベントへの参加:専門業種の人々が集うフォーラムイベントが開催されており、業界情報や意見交換も盛んに行われています。専門的なコミュニティーで気になる業界の最新トレンドのチェックができるため、専門知識・業界ネットワークなど転職時にアピールできる材料を増やすことができますよ。
どの方法であれ、ジョブチェンジをする場合は、狙いとなる専門ポジションを定める必要があります。目標が決まれば、必要なアプローチや取り組むべき個別プロジェクトや資格の名称も自ずと明確化されていきます。ご自身の興味関心と適性を考慮しながら、しっかりと道を固めていくのがポイントです。
英語スキル
外資系企業への転職では、語学スキルが切り離せません。企業側の提示する検定や試験スコアがないかとのご質問もよくいただきます。ですが、外資系企業は、実用性重視です。試験の結果ではなく、日常業務を英語でこなせ、グローバルな職場環境に馴染めるかが企業側の着眼点です。弊社に求人をご相談される企業の皆様からも、語学資格やスキルの話が出ることはまずありません。
一番の準備は、英語を使った様々な人との交流することと、専門知識を日本語と英語の両方でインプット・アウトプットできる準備をしておくことです。
語学スキルに関しては、後日に別ブログでのご紹介を予定しております。是非、ご覧ください。
まとめ
今回のブログの内容をまとめると、以下の通りです。
CV記載項目:応募先に沿った内容に、これまでの職歴、資格スキル、参加講義や担当プロジェクトをピックアップします。日系企業向けの履歴書・職務経歴書とは、記載の順序や省略ポイントが異なるので、注意してください。
キャリア転向の道:外資系企業は、実績が重要です。これまでの全く異なるキャリアに踏み出すには、資格・講座受講・ポートフォリオ作成・業界イベント参加などで新たなキャリアに向けた下準備が非常に重要になります。
また、外資系企業では、プロフェッショナルとして達成したい目標「キャリア軸」を意識する・問われる場面が増えます。5年、10年先に描きたいご自身のキャリア像も大切にしてくださいね。