フィンテックの起源と主要サービス、採用ポジションについて
今回はフィンテックが生まれた背景や、それを構成するメインのサービス、そこで募集されるポジションに関してお届けしたいと思います。
1 - フィンテックの起源
現在から遡ること13年、アメリカではリーマンショックが起こり、金融機関で働く人の多くが向かった先が、IT企業の聖地「シリコンバレー」でした。一方で、消費者の方からは、従来の金融サービスに不安を感じ、「新しい形の金融サービスの出現・発展」を願う声があったのも確かです。
リーマンショック × IT技術の発達というタイミングが相まって発展したのが、まさにフィンテックというエリアになります。
2 - フィンテックの急速な発展
フィンテックが急速に広まった主な理由としては、スマートフォンの普及により、誰もがいつでもインターネットにアクセスできるようになったこと、が挙げられます。サービスを提供する企業側としては、消費者の購買や利用、SNSなどのログをデータとして蓄積・分析できるようになり、各々のサービス開発にどんどん投資を進めていきました。
3 - フィンテックを構成するサービスと採用ポジションに関して
ここからは、フィンテックを代表する主要な4つのサービスと、それらの企業でよく募集されるポジションについてみていきましょう。
B. 送金
銀行のサーバーを介さずに、テクノロジーを活用して送金を行うため(P2P)、スピーディかつコストを抑えた送金が可能です。英Wiseがその代表的な企業で、送金手数料が従来の数分の1、かつ24時間以内にオンライン入金を完了させるスピードも持ち合わせています。
★募集があるポジション
不正利用監視 (Fraud) : サービスを運営する中で、不正送金や取引がないかをチェック、またその仕組み作りを推進していくポジション
Customer Support : User向けに、サービス利用や利用におけるトラブル対応を行うサポート業務
C. 融資
銀行などを介さずに、投資家と企業や個人を直接結びつけ、低金利の融資を受けられるサービスも存在感を増しています。米LendingClubや日系のCampfire がその代表例です。
★募集があるポジション
事業開発 : 地方自治体や地銀と協業し、地方を対象に、起業やビジネスを促進するための企画立案/実行
D.資産運用
ロボアドバイザーに代表される、資産運用をAIが自動でサポートしてくれるサービスがあります。口座開設時に、年齢や投資経験、ローリスクローリターン等の項目を選択すると、その後はAIが自動で投資のポートフォリオを作成。マーケットを分析しながら、定期的なリバランスを行なってくれるのも魅力の一つです。
代表的なサービスに、米 Wealthfront、日系 WealthNavi、メガバンクみずほ銀行が運営するSMART FOLIO があります。
★募集があるポジション
クオンツアナリスト:国内外の金融市場の動向を理解し、資産運用のアルゴリズム開発・改善を行なっていくポジション
以上、今回は、フィンテック隆盛の背景、主要な4つの分野とサービスについて書かせて頂きました。「フィンテックは難しい」と思っていた方もいらっしゃると思いますが、こうして文章にして読んでみると、意外と身近なものに感じ、親近感が湧いてくると思います。
この機会に、いろいろなフィンテックサービスを使ってみてください。
また、ご紹介させて頂いたフィンテックの分野や、募集ポジションにご興味があれば、ぜひ弊社までご連絡ください。